カレーはもう匂いを嗅いだらダメだ。
僕は、日本人中年男性のほとんどがそうであるように、ラーメンが好きだ。
仕事の都合で、出先で昼食をとる際には、まずラーメン屋を検索する。
今日は昼前に商談のアポがあり、そのまま昼食を食べてから帰社する予定だった。
なので、いつもの如くスマホのマップを広げ、ラーメンと検索すると、ちょうど良い場所に、行ったことがない美味しそうなラーメン屋があった。
駅に戻る時に、ちょっとだけ回り道をすればいい。
歩くテンポに合わせて、心の中で『ラーメン、ラーメン、ラーメン』と唱えながら目的地に向かっていると、ある香りが僕の鼻をくすぐった。
やつだ。
そう、カレーである。
ナマステ的な方がやっている本格派ではなく、黄色い看板のあいつでもない。
安くて美味い。辛さもちょうどいい。
そう、『上等カレー』である。
家のカレーが一番だが、外で食べるならここである。
ラーメンに染まった僕の体が、鼻から一気にカレー色に裏返った。
本日の昼食はとんかつカレー、780円なり。
付け合わせの、なんかキャベツのピクルスがちょうど良いのだ。
ちゃうどいいのである。
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