今も昔も。
今日、久しぶりに日本一の交差点に行くと、角にあってよく利用していたコンビニが無くなっていた。
人通りは鬼のようにあったから、売り上げが悪いとかではないだろうけど、治安は良いとは言えない場所だから、多分、そういう理由だったんではないだろうか。
もう、20年近く前になる。
そのコンビニの前でタバコを吸っていたら、今で言うホームレスのおっちゃんが、フガフガ言いながら僕に話しかけてきた。
ほんとにフガフガしながらだったので、聞き取りにくかったのだが、よくよく聞くと、どうやらタバコを一本恵んでくれと言っている。
僕はちゃんと嫌な顔をしながら、にべもなく断った。
あれから20年近く経った今。
結婚もして、子供も授かり、慎ましい家も買った。給料もあの頃よりは増えた。
もし、どこかのコンビニの前とかで同じような人に同じことを言われたとしたら、どうするだろう、と考えた。
きっと、心の底から嫌な顔をした上で、しっかり断るだろう。
あの人達にはあの人達なりの理由があって、ああなっている。運不運もあっただろう。非難も卑下もしない。
だが、僕は断る。
だって、僕は家族がさもしい思いをしないように、贅沢ではないが普通くらいの生活ができるように、嫌なことがあっても、しんどくても、ぎっくり腰にならない限り、毎日仕事に行っているのだ。
おにぎりください。なら、買っちゃうかもしれない。だが、タバコはダメだ。嗜好品だからな。
僕は誰かに親切にしたいと思っているが、なかなか難しいなぁ。
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