人は見た目が9割

よく喋る女だった。

僕もよく喋る方だが、それに輪をかけて喋る。

仕事の商談で訪れたら、もともと約束していた方ぎ急用でいらっしゃらなかったので、代理で出てこられた方は、多分僕よりちょっと年下で、明るく元気なショートカットの女性だった。

仕事の話の合間の雑談で、会話のテンポやテンションが賑やかで心地よい。

もし、仕事以外の場所で知り合えたなら、仲良くなれたかもしれない。

そう思いながら、会話を重ねていたが、楽しい時間はすぐに過ぎるものだ。

お酒も無しの会議室で、雑談にふけすぎるのもよろしくはないので、切り上げて締めに入る。

お喋りに夢中で、最初に出されて手付かずだったお茶をどうぞ、と言われ、マスクを外して頂く。

向かいの方もマスクを外した。

あ、ライスの関町だ。

ショートカットが相まって、まじでクリソツだ。

僕は丁寧に商談のお礼をして、その会社を出る。

まあ、それでも楽しかったな。と、思いながら、折りたたみ傘を開いて駅に向かった。


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