きっと全身の血液が胃にいってる

 台風が来ている。

すると、電車が止まるかもしれない。

止まるとタクシーで帰れる距離じゃない。

なので、今日は午後から在宅勤務である。

すると、今日の午後から明日明後日は多分、大雨で巣籠もりになるので、週末の昼餐でラーメンの半ちゃんセットを頂いた。

もう、お腹いっぱいだ。

知ってるかい?

お腹がいっぱいの時って、どんな嫌な事があっても、不思議と腹が立たないんだ。

きっと、お腹も立ってんのが、億劫になって横になるんだよ。

だからさ、俺は、世界中の人達の腹をラーメンと炒飯で満たすために、ラーメン屋やってるんだ。

想像してみろよ。

俺が作ったラーメンと炒飯を、普段、ずっと眉間に皺を寄せたお偉いさんが、美味そうにかっくらってるのをさ。

そんで、みんな腹いっぱいになったら、部屋いっぱいに敷き詰めた布団に横になってさ、寝ちゃうんだよ。

中には寝付けないやつがいてさ、修学旅行の夜みたいに、好きな子は誰だ、なんつってさ。

そしたら、世界中から戦争なんて無くなっちゃうんだ。みんな、腹いっぱいで幸せだから、誰それが悪いとか、むかつくとか、どうでも良くなっちゃうんだよ。

馬鹿みたいだろ。馬鹿みたいだけどさ、本気でそうなったらいいな、って思うんだ。

そう言いいながら、店長は頭のバンダナを巻きつけ直しながら、はにかんだ。少し悲しそうな目で。

という、絵が頭に浮かんできた。

だれか、読切で漫画家してくれねぇかな。

なあ、馬鹿みたいだろ。

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